ありのままの自分で

Cubaseでオリジナル曲を制作する、定時の仕事を持つ妻と三匹の怪獣達との万華鏡。

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廃墟画家「元田久治」の展覧会を観る


昨年から行こうと予定していた
元田 久治
混在する世界
九州産業大学美術館に行った

130113a.jpg
 

「東京マグニチュード8.0」
オープニングのリトグラフは彼の作品

私が作品を観ながら連想したのは
映画「A SOUND OF THUNDER」2005年
タイム・ウェイブが来るたびに
現在の進化で繁栄している都市を
変わった進化が襲い修正されてゆく
都市がジャングル化し廃墟化するシーン
朽ちてゆく過程を無視して廃墟化させる

彼の作品が巨大地震の絵に充てられた理由を感じる

彼が学生の頃に長崎県の軍艦島のレポ体験から得たもの
廃墟の中に見つけた人の営みや息遣いという
それは時代に取り残され朽ちてゆく姿の中に
生きた人々の魂が残っているからだと思う

彼が入れていると言う
「再生の予兆」
「人の気配」
確かに構図の中に織り込まれている
更に
最近の作品では植物の構図が大きくなっている

これが再生ということか
人の気配はどこにあるのか


何を言いたいのか


ランドマークな建物を悲壮感もなく壊し
時代を前後する小物を配し
雑草や木々を配す

何か、何かが私の中では不足している
解決していないものがじわりとくる

私には
少年が好きで描いたランドマークがあったとして
暇を持て余して消しゴムで消して書き換えてゆく
そうして描かれた逸品たる落書きのようにも感じる

若宮海岸のモチーフに地中の中の甲虫の幼虫
中心線を生かしただまし絵の様な廃墟的風景

学生の頃の作品には生命を感じた
素晴らしかった


まだ若い版画家

パンフレットな全体像のランドマークではなく
一見してそれと分かる象徴的な部分を使うとか
・・人は補完機能を持っている

植物が自らの生命を掛けながら成長する
意思を持って子孫を残そうとする力強さを描くとか
・・雨どいの土からも芽を吹くもの

シャベルカーやダンプカーを配するのなら
バラックから復興した戦後を思い浮かばせるものを配すとか
・・穏やかに立ち上る煙、材を集め建てた小屋

リアリズムを追及するのは私の好みだが
完全無欠な虚にして無表情化させる方向もあるだろう

素人が思考を挟むところではないが
どこか中途半端な創造を感じた
まだまだ研究し成長して欲しい

悪い白昼夢から目覚めた気分は好きではないんです


私の好みの問題で言いたいことを言ってしまった
こういった危機感をあおるかもしれないいけない絵には
私的には強いメッセージ性を埋め込んで頂きたい

朽ちてゆく己の身体を感じ始める年頃の私
そう思ってしまうのは仕方がない事か

ファンの方、ごめんなさい
彼の表現はとても好きなんです
「廃墟」についても
浮かれ騒げた昭和を引きずり生きる私には


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