ありのままの自分で

Cubaseでオリジナル曲を制作する、定時の仕事を持つ妻と三匹の怪獣達との万華鏡。

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代々の墓掃除に行く

 
次男のバイト期間が終わったので、ようやく墓掃除に出かけた
福岡から片道2時間半、長崎県北松浦郡に代々の墓がある

区画で売られたものではなく、歴史の中で自然発生的にできた墓場
里の住人達の定期清掃などで護られ続ける神聖なる場所

既に墓守が絶えて無縁となってしまった墓もあり
他の墓場に吸収されて、その隅に並んで立つ墓石もある
無縁で放置されたまま倒れ土に埋もれ草に覆われる
そうなるよりはマシであろうと思われる
所有者無き土地ではあるが、いつの間にか塀が施されてしまった

130808c.jpg

次男だった私の父は納骨堂に眠り
長男は亡くなってここに入ったものの
その妻は痴ほう症から東京と埼玉に住む娘に引き取られた
この地に残る我が一族はもういない

亡くなった長男は生前に私に言った
「気にすることなかよぉ、無縁になればそれも仕方なか、
福岡がこうして面倒をみてくれて嬉しかけど、
その行き帰りで事故に遭っても申し訳なか、
それでよかとさぁ、
でないと日本中が墓だらけになるじゃなかの」

墓守の大変さからハイテク墓場も出来る時代
墓石ごと引っ越ししていったものもある

この地に縁遠くなってしまった私たち
私の代で護り手を失うかもしれない代々の墓
我が子をこうして墓掃除に付き合わせるここ数年
継ぎ手があるとして、我が子に限られてしまっている
無縁にするかどうか、そろそろ気持ちを固めて
もしもの時のために何か書き残すことも考える時期かも

パン工場の規格外を大きな袋にサンタの様相で来てくれたじいちゃん
テレビの番組を取り合って、来るな!って思っていたばあちゃん
幼い私を抱える写真を残して33歳で亡くなったおば
行方不明のままお骨になってから戻ってきた父の弟
そして、無縁にすることをすすめて亡くなった父の兄
法名塔に掘られた名前を眺めた時間

最後を感じた父が「後のことを頼む」と私の手を握った
今年で十七回忌は来月にひかえている
 その言葉の意を探る時間

近くに相続関係が追えずにいるおじいちゃん名義の土地がある
墓掃除の前に草刈機を入れ除草剤を撒いた
支払ってきた固定資産税だけで時価を超える頃だ
どうしたものか真剣に考えないといけない
父の頼みにはそういうことも含まれている


炎天下に頭から水をかけて涼しげに洗われた墓石
造花で申し訳ないがと飾り代えた献花
立ち上がる線香の煙の中で合掌

そろそろ蹴りをつけるために動くべき時が来た
自分に言い聞かせながら

蒼く迫る森を通り抜けた少しだけ涼しげな風の中
裏山というこの墓場の坂を私たちは下りた

「南無阿弥陀仏」




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テーマ:独り言 - ジャンル:日記

*** COMMENT ***

NO TITLE

ロッシーさん こんばんは

読ませていただいていて なんとも言えない気持ちになりました

私の実家も 跡継ぎがいないので 私達の代で 終わってしまいます

でも 私は  長男さんと 同じ思いでいます

それは 仕方無い事
 
きっとそんなふうに   時の流れに身をまかせ いい意味でいろんな事から

執着をといて行くのかなと 思うのです


ロッシーさんが 導く答えを  お父様も温かく見守ってくださっているのでしょうね・・・

tomocheeeeさんへ

お気持ち、お察しします。

躯は土に還っても、魂は永遠なれ、継がれる血があれば、宿り続け、
いつの日か甦るものもあるかもしれません。

全ては有形化したものにあるわけではないものでしょう。

お墓の中に、僅か5年の間に、10,6,4才の名前が刻まれた墓石があるんです
よね。小さなモダン墓石に家の名前ではなく「愛」と書かれています。
墓自体の在り方、何処に誰と共に眠るか、、。いつかは来る自分の事も考えな
がら、生きている間に亡き父に報告できる日が来るのか、、考えるものです。

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